桶狭間 柘植久慶
- 作者: 柘植久慶
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2004/01/16
- メディア: 単行本
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慶応大学在学中から、コンゴやアルジェリアでの傭兵経験があるという作家:柘植久慶が、あの「桶狭間の戦い」を描いた!で、さぞリアリティと臨場感に満ちた作品だろうと期待して読み始めた。
「桶狭間の戦い」は「迂回奇襲説」と「正面攻撃説」があるらしい。が、この本では今や疑問視されているらしい「迂回奇襲説」をとっている。今川義元は油断して酒を飲み謡を踊っている。ホントですか?これは過去の定説では?
むしろこの本の面白い点は、「まえがき」にある。
織田信長とは・・・
「偉大な軍事指導者あるいは政治指導者にありがちな、重大な決定を下すとき躁と鬱のあいだを往復するような性格の持ち主、ということだ。あるいは、一事にこだわる、偏執狂的性格、と表現してもいいだろう」この見解には、ハッとさせられた。
まさに、信長だ。